勉強法マニュアル

ネットでは数多くの勉強法マニュアルや記憶術の類が販売されています。

また、ネットをきっかけとして生まれた学習塾もいくつかあるようです。

常識ある多くの方は、そのどれもが怪しさを漂わせたものに感じておられるようです。

なるほど、10年以上ネットの動向を眺めていますと、真っ当な情報やサービスは稀有であることが見えてきます。

どれだけ酷いマニュアルであったかなどの愚痴や塾の実体などの情報をいただくことも多く、マニュアルや情報の作成者や塾の経営者を調べていくと、架空の人物であったり、実在しても、明らかに素人の商売目的だけという姿がほとんどではないかと思わざるを得ない姿が浮かび上がってきます。

  • 立派な人格者どころか、普通の教育者としても首を傾げるようなケースすら見かけます
    (教育とは無縁の単なる商売人も多いですね)
  • 私が、その教育方針に膝を打ったような塾は、それほど評判になっている様子はありません

そもそも、『楽して成績が伸びる』『成績が伸びる裏技』を臭わせることを販売戦略としていないコンテンツを探すことが難しいですね。

バブルを謳歌した頃の浮薄な言葉遊びに権威を与えたポストモダニズムの下、マスコミが裏技だの魔法を面白おかしく取り上げてきた影響もあるのでしょうが、こういう軽薄なキャッチコピーを出す時点で、そのコンテンツやサービスは何もののプラスも人に与える可能性がないということを公言しているようなものです。


ユダヤ式記憶術

ネットで友人を通してお近づきになった東大法学修士OBでマルチリンガルの松平勝男先生も、情報商材と呼ばれる分野ではありますが(ご本人はそういう業界を知られなかったようですが、この執筆からは真っ当な業者さんを選び提供されています)、『ユダヤ式記憶術』なる著作を出されています。

この書は、マスコミの大げさな宣伝もあって世間に蔓延している『○○記憶術』と呼ばれるような商業主義の俗本によって、何だか魔法のような裏技で記憶力を上げて一流の人になれると信じる人々が多く作られてきたことに対抗する意味で書かれたという意味合いもあります。

記憶というのは、論理的に考え、関連付けて体系的に整理することが、最も効率的で且つ最も長期的な記憶方法になるというものであり、これを現実的な記憶定着により近づけるための図式化手段として、カバラ(ユダヤ神秘思想)の【生命の樹】を利用されたというところに象徴的な意味があります。

私のスタンスとほぼ同じですが、私よりもはるかに知的ですから、俗本の謳文句にあるような魔法や裏技を期待し信じたい方には全く不向きの著作です。

ある意味、本当の知性派を目指す方で財産としての方法論とともに知性を磨きたい方にしか満足は与えられないかもしれませんが、通常的に私たちに有効な語呂合わせなどの記憶法もまとめられていますので、結局これしかないということに腹を括るためにはいいでしょう。

また、大学受験を目指す高校生には、むしろそのために執筆された【東京大学法学部受験突破の勉強法~逆転合格の極意】の方が実用的であり、本書は文系の方が合格された後の財産として読まれるのが適しているのではないかと考えます。

『学ぶ』ということは、結局は弁証法的に作られていく螺旋階段を少しずつ登っていくことに他ならず、それに気づいた者が営々として、しかも最短に地歩を築くことになります。

ページの先頭へ